版画神様
作品ナンバー 0−50
話を少し前に戻してみましょう。
その日、私は陶芸のグループ展を見に銀座に来ていました。
同人誌の仲間の一人が出品していたからです。
古いビルの四階か五階だったと思います。
私はその時なぜか、エレベーターを使わず、階段で行ってみることを選んだのです。
日常、無数に繰り返されるこの様なささやかな選択。
しかしこのささやかな選択が、後になって振り返ってみると、その後の私の人生を大きく変えたのでした。
何かが・・・私には理解できない何か大きなものが・・・・・私を版画へ版画へと導いているような 。 続く・・・・・・