白黒版画   第二部   

師 吉田遠志との出会い、そして色彩の世界へ

横顔

作品ナンバー   0−49

遠志は、私が持参した一抱え程もある版画を一つ一つ丁寧に見た後こう言いました。

「白と黒だけで色の違いを表現しようと、苦労しているようですね。」
 
「黒一色で完全な絵を描けると言う人もいますが、それなら、自然はなぜこんなに様々な色に満ちているのでしょう?」

「色を使ってみたらどうですか? 勿論白黒作品には多色版画にない良さがありますが。」

この日から、私は師のもとで版画を学ぶ事になりました。  色を使って・・・・

続く

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