父子叙情   9

作品ナンバー  0−10

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冬眠の姿勢もおのずから身につけばさびしき心寄せあいて生く

恐れつつ乞食に餅を与えいし少年の日の心冬ごとかえる

切口赤き鮭の片身をもちてゆく街は海底のごとき黄昏