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別れの日
インド
地平線の果てまで石交じりの砂漠が続きます。わずかに生える草を求めて
男たちは、羊の群れを連れ遊牧の旅に出ます。その出発の日、
父や兄は自分の部屋の戸口を牛の糞でしっかりと封印します。
少女が手に持つ三角頭の人形は母親が作ったものでしょうか。
夜、焚き火を囲み持参の酒を飲みながら、しばし別れについて考えました。
束の間の別れ、永遠の別れ、宿命の別れ、突然の別れ・・・。
ほろほろと酔い始めた頃、砂漠の向こうに真っ赤な月が昇りました。
作品ナンバー
9−07
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