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何を食べたの
中国
リキシャの陰で遊んでいる二人のこどもです。何を食べたのか口の周りが
真っ赤です。リキシャには思い出があります。タイでのことです。
小学生だった息子とリキシャに乗っていました。小柄で細い足の男が漕ぎ手
でした。途中何かの弾みで自転車と後ろの座席を繋ぐ鉄の軸が真っ二つに
折れてしまったのです。思わず自分の体重を恥じました。漕ぎ手の男は
すぐに仲間のリキシャを呼びとめ私たちを乗せました。振り返ると懸命に
壊れたリキシャを押す彼の姿がみえました。
それ以来リキシャには乗りません。怖いからではありません。
作品ナンバー
8−20
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