2005年新作
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砂の精
砂漠の上を飛ぶ鶴を見たことがあります。
もう随分昔のことなので、その鶴の名前は思い出せな
いのですが、ヒマラヤを越えて渡ってくるのだと聞きま
した。その時一面の砂の世界の中の白が心に残りま
した。もう一つ心に残る白があります。それは白磁の
白です。そして、その白に映える藍色の染付け模様。
この作品は、その白への拘りを頭の中で、少女の形を
借りて再現したものです。これで、長年の宿題を一つ
終える事ができました。
制作には、およそ三ヶ月かかりました。
シリーズ「アジアの子供たち」の一点になります。
技法としては砂の表現に新しい工夫があります。一度の
摺りで濃淡二色が出せるものです。
作品ナンバー 10−22