初恋四十七番 

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さて、どの感じで行こうかなあ? 雪が降っているのが、寒くて、心細い感じが良く出ているとは思うんだけど。  まあいいか、兎に角墨版を彫り始めよう。 背景の事は、彫りながらゆっくり考えればいいや。

ここまで、2010年3月9日

赤い部分は既に彫りあげた版からの転写。青い部分はこれから彫る部分

シナベニアの場合、特に細かい部分はボンドを水で溶いたもので固めます。 他の人はやらないようですが、私は気に入っています。

毛糸の手袋の質感を出す為に下地に入れる版

赤のカーボン紙を使って転写

後で細かい細工を彫る時に、見易くするために油性のインクをのせた

板ぼかしの版、後で、細かいサンドペーパーを軽くかける

電動のルーターで細工した文字

細かい部分は初めからそのまま彫らず、少し大きめ、太めにざっと彫り、色をのせ、太さ大きさを確認しながら二度彫りすると、失敗がありません。

また、この電柱と家並は同じ黒で摺ることになるのですが、家並は上からの黒のボカシを入れるため、馬簾が強く当ります。

その時、電柱にも、馬簾が強く当るのを避ける為、同じ色ではあるのですが、敢えて版を別にしました。

雪の版。 これも版に色をのせ、それを見ながら二度彫りしています。

カーボン紙で摺って、仕上がりを確認

顔と髪の毛との境は少し髪の毛の部分に入れます

髪の筋が馬簾の跡になって質感を出すのに役立つ事もあります。

摺師への指定書